飲むビタミンC」ローズヒップの美容パワーとおいしい楽しみ方 その2

美容にうれしいハーブといえば…ローズヒップ!

「最近肌がくすんで見える」「紫外線が気になる季節になってきた」――
そんなとき、体の内側から美をサポートしてくれる心強い存在が、ローズヒップティーです。

「飲むビタミンC」とも呼ばれるローズヒップには、美肌をはじめとするさまざまな美容・健康効果があり、女性を中心に幅広い世代から人気を集めています。

今回は、ローズヒップの効果効能や、美容目的での活用法、そしておいしく楽しむためのアレンジ方法までたっぷりご紹介します。

ローズヒップってどんなハーブ?

ローズヒップは、バラ科の植物「ドッグローズ」などの果実を乾燥させたハーブ。
赤くコロンとした実の中には、ビタミンやミネラルがたっぷりと詰まっています。

特に注目すべきはそのビタミンC含有量。
なんとレモンの20倍以上とも言われるほど豊富に含まれており、日常的なビタミン補給に最適です。

しかも天然由来なので、体にやさしく吸収され、ゆっくりと作用します。
酸味のあるフルーティーな味わいが特徴で、単体でもブレンドでも楽しめます。

ローズヒップの美容・健康効果とは?

ローズヒップが“美容ハーブ”と呼ばれる理由は、その成分の豊富さにあります。

■ ビタミンCで美白・美肌サポート

紫外線や乾燥などによってダメージを受けた肌を修復し、透明感を与える効果が期待できます。
シミ・そばかす予防や、コラーゲン生成のサポートも◎。
日焼け後のアフターケアとしてもおすすめです。

■ 抗酸化作用でエイジングケア

ビタミンCのほか、フラボノイドやカロテンなどの抗酸化成分を多く含んでいます。
これらは体内の「活性酸素」を抑える働きがあり、肌の老化予防や疲労回復にも役立ちます。

■ 腸内環境を整える食物繊維

ローズヒップには食物繊維も含まれており、腸内の働きを助け、便通を整える効果も。
腸活×美肌を同時に叶える、頼もしい存在です。

■ 鉄分・カルシウム・ビタミンEも

貧血が気になる方や、骨の健康を意識している方にも嬉しいミネラル類がバランスよく含まれています。
とくに女性に不足しがちな栄養素が多く含まれているのが特徴です。

ローズヒップティーの基本の淹れ方

ドライハーブやティーバッグで市販されていることが多いローズヒップ。
抽出のコツは「じっくり時間をかけること」です。

【必要な材料】

  • ローズヒップ(ティースプーン1〜2杯)
  • 熱湯300ml
  • フタつきのティーポット or 耐熱カップ

【手順】

  1. ポットやカップにローズヒップを入れる
  2. 熱湯を注ぎ、フタをして10〜15分しっかり蒸らす
  3. 茶こしで実を濾して完成!

※酸味が強めなので、ハチミツを少量加えると飲みやすくなります。

飲み終わったローズヒップ、捨てないで!

ローズヒップの実には、ビタミンやミネラルがたっぷり詰まっています。
抽出後もその栄養価は完全には失われていないため、ぜひ再利用しましょう。

再利用アイデア

  • ヨーグルトに混ぜてビタミンたっぷり朝食に
  • ミキサーでスムージーに加える
  • はちみつと煮て「ローズヒップジャム」に

美容成分を余すことなく取り入れるには、“飲んで食べる”が最強の活用法です。

美容目的なら、こんなタイミングで飲もう

ローズヒップティーはカフェインレスなので、基本的にはいつでも飲めますが、特におすすめのタイミングは以下の通りです。

  • 朝食前後に1杯:代謝を高め、美肌づくりのスイッチを入れる
  • 日中の休憩時間に:疲労回復や抗酸化対策として
  • 日焼けした日の夜に:紫外線による肌ダメージをケア

なお、ビタミンCは熱や酸素に弱い成分ですが、ハーブティーに含まれるビタミンCは**「ビタミンC複合体」**といって比較的安定しているため、通常の抽出で十分に摂取できます。

飲みにくい方におすすめのブレンド

「酸味が強くて飲みにくい…」という声も多いローズヒップ。
そんなときは、相性の良いハーブとブレンドしてみましょう。

■ ローズヒップ+ハイビスカス

フルーティーで鮮やかな赤色のビタミンブレンド。夏の水出しにもぴったり!

■ ローズヒップ+エルダーフラワー+レモングラス

まろやかな香りとスッキリ感のある味わいで、疲れた日に◎。

■ ローズヒップ+ルイボス

クセがなく飲みやすく、抗酸化力も高い。美容目的の定番ブレンドです。

注意点:妊娠中やアレルギーに注意

ローズヒップは比較的安全性の高いハーブですが、以下の方は念のため注意してください。

  • バラ科アレルギーがある方(りんご、さくらんぼなども含む)
  • 胃腸が敏感な方は、空腹時に飲むと刺激を感じることがあります
  • 妊娠中・授乳中の方は、過剰摂取を避け、体調を見ながら取り入れてください

まとめ:美を育てる、ローズヒップのある暮らし

ローズヒップは、見た目の美しさだけでなく、体の内側から肌・代謝・腸内環境にアプローチしてくれる頼れる“美容の味方”です。
ハーブティーとして気軽に取り入れられるうえに、実まで活用すれば、まるごとビタミンパックのような存在。

  • 肌荒れが気になる方
  • 紫外線ダメージが気になる季節に
  • 食事からビタミンを摂りづらい方

そんな方は、ぜひ一度ローズヒップを日常の習慣に加えてみてください。
“飲むスキンケア”で、毎日の美しさに差がつきます。


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西井理乃

aloalo 代表

JAMHA ハーバルセラピスト / ハーブティーソムリエ / カウンセリングハーバリスト

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