妊娠中・授乳中でも飲めるハーブティーとは?~ママと赤ちゃんにやさしい植物のちから~

「安心して飲めるものを知りたい」妊娠中・授乳期のハーブティー選び

妊娠中や授乳期は、日々の食事や飲み物にこれまで以上に気を使う時期ですよね。
カフェインの入った飲み物は控えたい、体を冷やすものも避けたい…
そんな中で注目されているのが、**ノンカフェインで自然の恵みを活かした“ハーブティー”**です。

でも一方で、

  • 「妊娠中に飲んではいけないハーブがあるって聞いた」
  • 「ネットの情報がバラバラで不安…」
  • 「母乳への影響はあるの?」

といった不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、妊婦さんや授乳中のママでも安心して飲めるハーブティーと、その効果・注意点をわかりやすくご紹介します。

妊娠中・授乳中でもOKな代表的ハーブ

まずは、一般的に安全性が高く、妊娠中や授乳中でも安心して飲めるとされているハーブをご紹介します。



ハーブ名 効果・特徴
ルイボス ノンカフェイン。抗酸化作用があり、むくみや便秘にも◎ 
ラズベリーリーフ 妊娠後期~出産準備に。子宮の筋肉を整え、安産をサポート 
ネトル 鉄分・ミネラルが豊富。貧血・むくみに効果的
レモンバーム リラックス効果。不安感や気分の浮き沈みにやさしく寄り添う
カモミール※ 胃腸ケア・安眠効果あり。ただし妊娠初期は控えめに
フェンネル 授乳中の母乳の出をサポート。消化促進にも効果的

※体質やアレルギーによっては避けたほうがよいケースもあるため、気になる方は医師や助産師に相談を。

妊娠中期・後期におすすめのハーブティー

妊娠中期〜後期は、少しずつ安定してくる時期とはいえ、体の負担は日に日に増していきます。
この時期に感じやすい「むくみ」「便秘」「不安感」をやわらげるのに、ハーブティーはとても有効です。

■ むくみが気になるとき

→ ネトル、ルイボス、レモングラス
→ 利尿作用があり、体内の水分バランスを整えてくれます。

■ 便秘や胃の重さに

→ カモミール、フェンネル
→ 腸をやさしく刺激し、張りやガス溜まりを軽減。

■ 気持ちが落ち着かないとき

→ レモンバーム、ラベンダー少量
→ イライラや不安感にアプローチ。夜の1杯に◎。

妊娠後期(臨月)には「ラズベリーリーフティー」

妊娠8ヶ月ごろからおすすめされるのが、ラズベリーリーフティーです。
これは「お産をスムーズにするお茶」として、ヨーロッパでは古くから親しまれています。

主な効果は以下の通り:

  • 子宮の筋肉をやさしくトーニング(収縮力を高める)
  • 分娩時間の短縮をサポート
  • 産後の子宮の回復も促進

ただし、妊娠初期には子宮収縮を促す可能性があるため控える必要があります。
必ず妊娠後期に入り、医師と相談しながら取り入れましょう。

授乳中のママにおすすめのハーブティー

授乳期は、睡眠不足や肩こり、母乳の出など新たな悩みが生まれる時期です。
そんなママに寄り添ってくれるのが、母乳育児をサポートするハーブたちです。

■ 母乳の出が気になる方に

→ フェンネル、レモンバーベナ、ジンジャー
→ 血流やホルモン分泌をサポートし、母乳の出を促進します。

■ 睡眠不足でイライラする

→ カモミール、レモンバーム
→ 副交感神経を優位にし、深い休息につながります。

■ 産後の貧血・疲労に

→ ネトル、ルイボス、ダンデライオン
→ 鉄分・ミネラル補給に最適。肌や髪の回復にも効果あり。

避けたい・注意が必要なハーブ

妊娠・授乳期には一見ナチュラルでも避けたほうがよいハーブも存在します。
以下は、作用が強いため注意が必要なものです。



ハーブ名 理由
セージ 子宮収縮作用・母乳の分泌抑制の可能性あり
ローズマリー 刺激作用が強めで、子宮収縮を促すことがある
ヨモギ・ハトムギ 妊娠初期の子宮刺激作用のリスク
アロエベラ 強い下剤作用があり、妊娠中は避けるべき
リコリス(甘草) 血圧上昇の可能性があり、妊娠高血圧のリスク

※ブレンドティーの中に少量含まれている場合もあるため、原材料表示は必ずチェックしましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. 1日にどのくらい飲んでいいの?

→ 基本は1日1~2杯を目安に。飲み過ぎは体を冷やしたり、成分の過剰摂取になることも。

Q. 妊娠中でもカフェイン入りの紅茶や緑茶はダメ?

→完全にNGではありませんが、1日1杯までに控えましょう。ルイボスティーやノンカフェインのハーブティーを代用するのがおすすめです。

Q. ハーブティーはいつから飲み始めていい?

→妊娠中期以降から始めるのが安心です。初期は控えるか、医師に相談のうえで。

まとめ:ママの体に寄り添う、やさしい1杯を選ぼう

妊娠・出産・授乳期は、人生で最も体が変化する時期とも言えます。
そんな時期こそ、自分の体に目を向け、やさしくケアしてあげることが大切です。

ハーブティーは、心と体を内側から整える“自然のサポーター”。
毎日の暮らしに取り入れて、ママも赤ちゃんも笑顔になれる時間を育てていきましょう。

「今日は疲れたな」「なんだか気分が落ちるな」
そんなときは、深呼吸をして、ハーブティーで自分を労わる時間をつくってあげてください。

あなたが健やかで、安心してママでいられますように。


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西井理乃

aloalo 代表

JAMHA ハーバルセラピスト / ハーブティーソムリエ / カウンセリングハーバリスト

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